星の事典
紫微斗数・十四主星の性質と強み、そして課題。
紫微
帝王の星紫微はすべての星の頂点で、古典では「中天の尊星」と呼ばれます。命宮に紫微を持つ人は生まれつき人を導く雰囲気をまとい、品格と筋を大切にし、高い視点から全体を見渡します。尊重されたいと願い、責任を引き受けるので、自然と人が集まってきます。
天機
知恵の星天機は南斗の知恵の星で、古典は「天性きわめて聡明」と記します。命宮に天機を持つ人は頭の回転が速く繊細で、分析と計画が得意。いつも新しいアイデアがあり、変化と学びを好むチームの軍師です。
太陽
光の星太陽は日の精であり、富より「貴」をつかさどる、光と献身の象徴です。命宮に太陽を持つ人は明るく情熱的で人助けを好み、名誉と正義を重んじ、太陽のように周りを照らします。古典では父・夫・息子など男性の縁も表します。
武曲
正財の星武曲は北斗の財星で、古典は「天にあっては寿命を、数にあっては財をつかさどる」と記します。命宮に武曲を持つ人は剛直で決断が速く現実的、実行力があり数字と資源に敏感。努力は報われると信じ、物事をやり遂げる人です。
天同
福の星天同は南斗の福星で、古典は「十二宮のどこにあっても福となる」と記します。命宮に天同を持つ人は穏やかで謙虚、気さくで人生を楽しむのが上手、純粋な心を持っています。争いを好まないのに、なぜか幸運と人の縁に恵まれます。
廉貞
次の桃花・囚の星廉貞の化気は「囚」で、自己を律する力と規範を表し、桃花のような魅力も併せ持ちます。命宮に廉貞を持つ人は個性がはっきりして白黒をつけ、原則と手腕の両方を持つ外冷内熱タイプ。制度やルールの中で力を発揮し、人の心をつかむのも上手です。
天府
財庫の星天府は南斗の主星で「禄の庫」。古典は「どの宮にあっても吉」と記します。命宮に天府を持つ人は落ち着いて寛大、ゆったりとした風格があり、守りと資源管理に長け、安心感を大切にします。人も資源もしっかり受け止める倉のような存在です。
太陰
月の星太陰は月であり太陽と対をなし、富と田宅をつかさどります。命宮に太陰を持つ人は優しく繊細、聡明で美しく、感受性と美意識が豊か。財を蓄え家庭を育むのが上手です。古典では母・妻・女性の年長者も表します。
貪狼
欲と才芸の星貪狼は北斗第一の星で、化気は「桃花」。欲望・才芸・社交を表します。命宮に貪狼を持つ人は多才で機転が利き、社交上手で新しいものへの好奇心が旺盛、生命力にあふれています。楽しむことも、欲しいものを追いかけることも知っている人です。
巨門
弁舌と探究の星巨門の化気は「暗」。口舌や是非をつかさどり、物事を突き詰める精神も表します。命宮に巨門を持つ人は弁が立ち思考力が鋭く、何にでも「なぜ」を問い、人が見落とす細部に気づきます。うまく活かせば一流の教師・弁護士・研究者に。
天相
宰相の星天相の化気は「印」。帝王を補佐する宰相の星で、古典は「言葉は誠実で、事に偽りなし」と記します。命宮に天相を持つ人は正直で信義に厚く調整上手、奉仕の精神と美意識を持ち、公平と秩序を重んじます。安心して任せられる人です。
天梁
庇護の星・長者の星天梁の化気は「蔭」。寿命と父母をつかさどり、古典は「身を蔭い、福は子孫に及ぶ」と記します。命宮に天梁を持つ人は老成して落ち着き、正直で公明、人の面倒を見て助言するのが好きで、肝心なときに災いを福に転じます。周りを風雨から守る大樹のような人です。
七殺
将軍の星七殺は南斗の上将で、先陣を切る将軍の象徴。命宮に七殺を持つ人は果敢で独立心と行動力があり、困難を恐れず挑戦と開拓を好みます。人生の起伏は大きめですが、逆境のたびに強くなります。古典は「紫微に遇えば権に化す」と記し、良い方向性を得れば大業を成し遂げます。
破軍
先鋒・破壊と再生の星破軍の化気は「耗」。北斗の先鋒であり、古いものを壊し新しい局面を開く力を表します。命宮に破軍を持つ人は冒険を恐れず現状に満足せず、新しさと変化を好み、人がためらうことに挑みます。あなたの人生は更新を続ける冒険。壊した後には必ず築くものがあります。
左輔・擎羊
左輔 · 補佐の吉星
左輔は帝王のそばの補佐役で、同世代や男性からの助力を表し、性格は温厚で寛容。右弼と揃うと力が最大になります。
右弼 · 補佐の吉星
右弼は左輔と対をなし、陰からの助けや女性の貴人を表します。機敏で文才にも恵まれます。
文昌 · 学問の星
文昌は科挙と功名をつかさどり、正統な学問・書類・試験運を表します。古典は「物静かで上品、清らかで堂々」と記します。
文曲 · 芸の星
文曲は文昌と対をなし、芸才・話術・芸術センスに重きがあり、ロマンチックな桃花の気配も。
天魁 · 天乙貴人(陽の貴人)
天魁は陽の貴人星で、表立った引き立てや目上・男性の貴人を表します。古典は「大難に遇えば必ず貴人の助けを得る」と記します。
天鉞 · 玉堂貴人(陰の貴人)
天鉞は陰の貴人星で、陰からの助けや女性の貴人を表し、天魁とともに「坐貴向貴」の星です。
祿存 · 禄存・財禄の星
禄存は爵禄と寿命の基をつかさどり、安定した財と蓄えを表します。古典は「十二宮の多くに福を降らす」と記します。前後には必ず擎羊・陀羅が挟みます。
天馬 · 駅馬の星
天馬は動き・移転・奔走を表します。禄存や化禄と同宮すると「禄馬交馳」となり、動くほど財が生まれます。単独では忙しいわりに成果が少なめ。
擎羊 · 擎羊・刑の星
擎羊の化気は「刑」。気性は激しく衝突や競争を表しますが、メスのような決断力と実行力も意味します。正しく使えば突破の武器に。
陀羅 · 陀羅・忌の星
陀羅の化気は「忌」。遅延・もつれ・見えない障害を表しますが、じっくり良い仕事をする粘り強さも意味します。
火星 · 火星・烈火の星
火星は気が短く激しく、突発的な出来事と爆発力を表します。貪狼と同宮すると「火貪格」となり、思いがけない幸運も。
鈴星 · 鈴星・陰火の星
鈴星は火星と対をなす陰の火で、感情を内に秘め溜め込みがち。貪狼と同宮すると「鈴貪格」となり、思わぬ財も。
地空 · 地空・空亡の星
地空は精神的な空虚さを表し、物質面では空振りしやすい一方、枠にとらわれない発想と哲学的な思考ももたらします。
地劫 · 地劫・損耗の星
地劫は物質的な損耗と波乱を表し、地空とともに論じられます。常識にとらわれない反骨精神と独自性も意味します。